
「インフレリスクってどういう意味?お金の価値が下がるって聞いたけど本当?」
今回は金融資産に大きな影響を与えるインフレリスクについての詳しい内容と対策方法についてご説明したいと思います。
インフレリスクとは
インフレリスクとは物価が上がることによって金融資産の実質価値が減ることです。
例えば2020年現在で車が1台100万円で買えたとします。
現在保有している現金は200万円です。20年後の2040年物価が上がり車1台が200万円になりました。保有している現金は変わらず200万円です。
2020年の200万円は車2台分の価値がありましたが、2040年では200万円は車1台分の価値しかありません。
保有する金融資産(今回の場合は現金)が変わっていなくても物価が上がることによって金融資産の実質価値は下がってしまいます。
日本の物価上昇率

上記は約30年間の日本の物価の状態を表した消費者物価指数のグラフとなります。
総合指数とは物価全体の指数、コア指数とは生鮮食品を除く総合指数、コアコア指数とは米国等で重視されている食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数です。
総合指数で見ていくと2017年あたりを100とすると平成初期の1988年の消費者物価指数は87となっています。
つまり約30年間で物価は87×1.15≒100と約15%上昇しています。
リスクがないと言われている定期預金や国債が逆にリスクに?
仮に元本保証でリスクがないと言われている定期預金や国債で運用した場合どうなるでしょうか。
私が探した中で利率が一番良かった定期預金が年利0.2%(税抜)がだったので、仮に利率が変わらないとして100万円を30年間運用した場合いくらになるでしょうか。
まず1年経つと利息が100万円×0.2%=2000円となります。
2年目はこの利息も含めた金額102.2万円に利率0.2%をかけて102.4044万円となります。
これを合計30年間繰り返した場合の式は下記の通りです。
100万円×(1.002)30乗=約106万1733円
25年間で約6%増えました。
しかし仮に今後30年間で過去30年間と同じように物価が15%上がったとします。
分子を保有金融資産の価格、分母を物価とすると、当初は100万円/100万円=1だったものが、20年後は106万円/115万円=0.921と約8%近く価値が下落することになります。
元本保証でリスクがないと言われている定期預金や国債が逆に金融資産を減らすリスクとなってしまいます。
インフレリスクに備えるためには?
結論から言うと株式や不動産などインフレリスクに強い資産を保有することです。
株であれば物価があがっている時(インフレ時)には、企業活動が活発になるので株価が上昇しやすく多くのリターンを得られやすいです。
他にも不動産であればインフレで物価が上がっても不動産の価格もそれに合わせて上昇するのでインフレに強いです。
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まとめ
- インフレリスクとは物価の上昇により、金融資産の実質価値が下がること。
- リスクがないと言われている定期預金や国債などが今後金融資産を減らすリスクになる可能性があり。
- インフレリスクに備えるためには現金以外の資産(株や不動産)を保有する。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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