

「電気代を安くしたいんだけど、どこの電力会社がいいんだろう?」
今回は電気小売業者であるLooop(ループ)でんきについて解説していきます。
ループでんきは今までの大手電力会社とは違った料金体系であり、一人暮らしの方は電気料金を大幅に安くできる可能性があるので特におすすめです。
ループでんきとは?
Looop(ループ)でんきとは株式会社Looopが提供している電力小売サービスです。
電力小売り自由化が始まった2016年4月からサービスの提供を開始しています。
電気料金がわかりやすく安いため、2020年3月時点で契約者数が20万件を突破しています。
供給エリアは北海道、東北、関東、中部、北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄(※離島を除く)と幅広いです。
ループでんきの料金プランは?
今回は一般家庭の方の多くが利用する「おうちプラン」の料金体系をご説明いたします。
まず基本料金はどの供給エリアでもどのアンペア数でも0円です。
料金は1kWhの単価×電気の使用量というとても分かりやすい料金体系となっています。
1kWhあたりの単価は供給エリアによって変わります。
単価については下記の通りです。
供給エリア | 単価 |
---|---|
北海道電力 | 29.5円/kWh |
東北電力・東京電力・中部電力 | 26.4円/kWh |
北陸電力 | 21.3円/kWh |
関西電力 | 22.4円/kWh |
中国電力・四国電力 | 24.4円/kWh |
九州電力 | 23.4円/kWh |
沖縄電力 | 27.0円/kWh |
東京電力(従量電灯B)とループでんきを比較すると以下のようになります。
アンペア数 | 東京電力 基本料金 | Looop(ループ)でんき 基本料金 |
10A | 286円 | 0円 |
20A | 572円 | 0円 |
30A | 858円 | 0円 |
40A | 1,144円 | 0円 |
50A | 1,430円 | 0円 |
60A | 1,716円 | 0円 |
電力量 | 東京電力 電力量料金 | Looop(ループ)でんき 電力量料金 |
120kWh以下 | 19円88銭 | 26円4銭 |
120kWh超300kWh以下 | 26円48銭 | 26円4銭 |
300kWh超 | 30円57銭 | 26円4銭 |
電力量でいうと120kWh以下の場合はループでんきの方が東京電力よりも電力量料金が高いですが、120kWhを超えるとLooop(ループ)でんきの方が安くなります。
では電力使用量がいくらであればループでんきの方が安いのか。
一人暮らしの方の平均使用電力量が150kWhなので、それよりも少し上の200kWh以内の電力使用量の場合でアンペア数別にループでんきの方が料金が安くなる電力量を下記に記載いたします。
- 10A・・・43kWh以下
- 20A・・・87kWh以下
- 30A、40A、50A、60A・・・200kWh以内ならどの電力量でもループでんきの方が安い。
上記の計算式は以下の通りです。
東京電力の基本料金÷(Looopでんきの電力料金量ー東京電力の電力料金量)(小数点以下切り捨て)

北海道電力・東北電力・中部電力・北陸電力・九州電力との比較
先ほどは東京電力の場合で比較をしました。
ループでんきは各電力会社の供給エリアによって1kWhの電力量料金が変わります。
ただ北海道電力・北陸電力・九州電力の場合は東京電力の時と同じくループでんきは基本料金が0円で、電力量は0~120kWhの場合はループでんきの方が単価が高いです。
北海道電力・北陸電力・九州電力は120kWを超えるとループでんきの方が単価が安くなります。
東北電力・中部電力は300kWhを超えるとループでんきの方が単価が安くなります。
以下、各電力会社のアンペア数別にループでんきに切り替えた方が電気料金が安くなるkWh数を一覧表にいたしました。
(東京電力の時と同じく200kWh以内の電力使用量とします。)
各電力会社の料金は一般家庭向けのプラン(従量電灯B)で算定しております。
アンペア数 | 北海道 | 東北 | 中部 | 東京 | 北陸 | 九州 |
---|---|---|---|---|---|---|
10A | 41kWh以下 | 42kWh以下 | 53kWh以下 | 43kWh以下 | 69kWh以下 | 50kWh以下 |
20A | 103kWh以下 | 84kWh以下 | 106kWh以下 | 87kWh以下 | ー | 100kWh以下 |
30A | ー | 168kWh以下 | ー | ー | ー | ー |
40A超 | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
一人暮らしの方の大半はアンペア数が30Aだと思われるので、大抵の場合は切り替えた方が電気代が安くなります。
関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力との比較
上記の電力会社は先ほどご紹介した電力会社と少し料金体系が変わります。
アンペア数によって基本料金の違いはなく、10kWh以下や15Kw以下の最低料金があり、それを超えると使用量に応じて料金が加算されます。
例えば関西電力の場合は下記の通りです。
電力使用量 | 単価 |
---|---|
15kWh以下 | 341.02円/1契約あたり |
15kWh超120kWh以下 | 20.32円/1kWh |
120kWh超300kWh以下 | 25.80円/1kWh |
300kWh超 | 29.29円/1kWh |
120kWhを使用した場合、341.02円+(120kWh-15kWh)×20.32円=2,474.62円となります。
ループでんきの関西電力エリアの単価が22.4円ですので、120kWh使用した場合ループでんきの電気料金は2,688円です。
このように120kWhまではループでんきの方が電気料金が高いです。
120kWhを超えるとループでんきの方が電力量の単価が安くなるので使う電力量が増えるとある時点でループでんきの電気料金の方が安くなります。
関西電力の場合の算定式は下記の通りです。
120kWh+(2,688円ー2,474.62円)÷(25.8円-22.4円)=183kWh以上(小数点以下切り上げ)
183kWh以上の使用であれば、ループでんきの方が安いという結果になりました。
関西・中国・四国・沖縄でループでんきの方が安くなる電力量は以下の通りです。(一般家庭用のプラン(従量電灯A)で算定しています。)
関西電力・・・183kWh以上
中国電力・・・256kWh以上
四国電力・・・227kWh以上
沖縄電力・・・313kWh以上
どの電力会社も約200kWhを超えないと電気料金が安くならないため、一人暮らしの方はループでんきに切り替えない方がお得な可能性が高いです。
逆に電力使用量が多くなる家族世帯の方はループでんきに切り替えた方がお得な可能性が高いです。

まとめ
- 北海道電力・東北電力・中部電力・北陸電力・九州電力エリアの場合は、一人暮らしの方はループでんきに切り替えた方が電気代が安くなる可能性大!
- 関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力エリアの場合は、一人暮らしの方はループ電気に切り替えない方がいいかも。電力使用量の多い家族世帯にはおすすめ!
以上となります。
東北電力・東京電力・中部電力・関西電力・中国電力・九州電力エリアの方は同じような料金体系で料金が安いあしたでんきの方がさらにお得です。
詳細は下記のページをご覧ください。
電気代以外にもガス代も切り替えるだけで安くする方法があります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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