賃貸不動産業に従事している方にとって役に立つ資格、それが「賃貸不動産経営管理士」です。
2021年から国家資格となり、賃貸不動産管理に関わる方にとってますます価値がある資格となりました。
賃貸不動産経営管理士って難しいのかな?どうやって勉強すればいいんだろう?
今回はこのようなお悩みを抱えている方に対し、2021年の試験を39点で合格(予定)した私が試験概要、独学での勉強方法、必要勉強時間、難易度をご説明いたします。
2022年1月8日追記
昨日合格発表が出て、今回合格点が40点ということでお恥ずかしながら1点足りず不合格となってしまいました・・・
合格していないのであまり説得力がないかもしれませんが、良かったら参考にして下さい。
賃貸不動産経営管理士試験概要
賃貸不動産経営管理士の試験の概要は下記の通りです。
- 試験日・・・11月の第3日曜日
- 受験者数・・・約27,000人(令和2年度)
- 合格率・・・約30%(令和2年度)
- 合格点・・・各試験回によって異なるが、おおよそ50点中35点
- 試験時間・・・2時間
- 試験内容・・・民法、借地借家法、賃貸不動産管理の実務、賃貸不動産経営の支援業務、建築・設備等 計50問 四肢択一式
- 受験資格・・・特になし
賃貸不動産経営管理士は毎年合格率が下がっています。
以下過去の試験の合格率を記載いたします。
試験年 | 合格率(%) |
---|---|
平成25年 | 85.8 |
平成26年 | 76.9 |
平成27年 | 54.6 |
平成28年 | 55.9 |
平成29年 | 48.3 |
平成30年 | 50.7 |
令和元年 | 36.8 |
令和2年 | 29.8 |
令和3年 | 31.5 |
令和4年 | 27.7 |
最初は85%の方が合格できる試験でしたが、今は約30%しか合格できない試験になっています。
しかも冒頭でもお話した通り、令和3年度から国家資格となっており、今後はさらに問題が難化し合格率がもっと低くなる可能性があります。
試験内容については宅建、管理業務主任者、FPと内容がかぶる部分があるのでこれらの勉強をしている方はかなり有利です。
個人的な感覚ですが、賃貸不動産経営管理士の試験範囲のうち他の資格と範囲が重複する割合は、宅建約30%、管理業務主任者約20%、FP約10%ほどです。
宅建と管理業務主任者の間で重複する部分(民法等)があることから、両方の資格を持っているからといって賃貸不動産経営管理士の試験範囲の30%+20%=50%をカバーできるわけではないのでご注意ください。
賃貸不動産経営管理士の勉強時間、独学は可能?
私の場合は下記の通りです。
- 勉強時間:80時間
- 勉強期間:約2か月
- 点数:39点
全て独学で行いました。(この時すでに宅建、管理業務主任者、FP2級を持っていました。)
宅建等の資格をお持ちでない方は150~200時間ほどの勉強時間があれば合格できると思います。
賃貸不動産経営管理士は暗記物なので勉強の習慣がきちんとついている方にとっては独学でも取得しやすい資格です。
もし勉強を続けることに不安がある人は以下の記事を参考にしてみてください。
賃貸不動産経営管理士の難易度
難易度としては宅建と比べると易しいという印象です。
令和3年度の試験では傾向は変わったものの、過去問をきっちりやっていれば解けるものや個数問題が宅建ほど多くなかったため楽でした。
ただしつこいですが、令和3年度から国家資格となったため今後は難易度が上がる可能性があります。
賃貸不動産経営管理士の独学の勉強方法
独学のやり方ですが、私は基本テキスト、過去問題集、予想問題集の3種類を購入して勉強を行いました。
勉強の流れとしては
- 基本テキストを読み込んで基本的な内容を理解する。
- 過去問題集・予想問題集で自分の理解が足りていない部分を把握する。
- 理解が足りていなかった部分について基本テキストに付箋メモをつけて補足しておく(以後1に戻って繰り返し)
基本テキストをベースに過去問題集・予想問題集で知識を補強していく感じです。
基本テキストをきっちり読み込んで内容を理解したつもりでも、試験での問われ方によっては正しい解答が出せないこともあります。
正しい解答が出せない=まだその論点を完全に理解をしていないということです。
問題集に取り組むことで1つの論点でも様々な問題パターンを経験でき、さらに間違えることによってその論点に対する印象が強くなります。
結果として理解度がさらに上がり、試験でどのような問われ方をしても間違えることがなくなります。
賃貸不動産経営管理士の独学においてのおすすめのテキスト
私が実際に使用したおすすめの独学テキストを紹介します。
みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の教科書 【TAC出版】
こちらがおすすめな理由は
- 試験で問われる重要な部分が赤シートで隠れるようになっている
- フルカラーで図解やポイントをまとめた表などがあり、内容が理解しやすい。
赤シートで隠せるというのはかなり重要です。
赤シートで隠れることによって「ここに入る文字は何だっけ?」と考えるようになり普通に文章を読み込むときよりも知識が定着しやすくなります。
みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の過去問題集【TAC出版】
過去問題集もシリーズを合わせました。
この過去問題集は見開きの左側に問題、右側に解答が記載されているので、一問一答感覚で解くことができます。
そのためまとまった時間がなくても隙間時間で学習できるのでとても重宝しました。
本試験をあてる TAC直前予想模試 賃貸不動産経営管理士【TAC出版】
基本テキスト、過去問を一通り行った後は予想問題で仕上げました。
予想問題は過去問とは違った問い方をする、過去門よりも難易度が高めに作られていることが多いことから更なる実力アップが期待できます。
ここまで紹介したTAC出版の本ですが、以下のTAC公式サイト[CyberBookStore]で3冊まとめて購入すれば最大15%OFFで購入できます!是非ご利用ください。
TAC出版オンライン書籍サイト【CyberBookStore】
独学は可能だが、理解力がアップする資格学校の講座を受けるのがオススメ!
ここまで賃貸不動産経営管理士の独学方法についてご説明いたしました。
独学は確かにできますが、私は資格学校の講座を受けてみることをお勧めします。
というのも賃貸不動産経営管理士は今後難易度が高くなる可能性があり、今まで通りの独学方法では合格が難しくなることが考えられます。
そして独学の場合内容を理解しないまま文言を丸暗記することが多いのですが、その場合知識が定着しづらく、本番の試験に対応できない可能性があります。
その点資格学校の場合は、難しい文言を簡単な言葉で言い換えてくれたり、具体例を上げたりしてくれるので内容がきちんと理解でき、知識が定着しやすいです。
賃貸不動産経営管理士をきっちり理解しておけば、類似資格である管理業務主任者、宅建士の試験で知識を流用できるため、今後管理業務主任者や宅建を受ける方は資格学校の講座を受けるのがおすすめです。
資格学校の中でも「スタディング」は約15,000円とかなり安い金額でプロの講座を受講することができます!
キャンペーン、クーポン、合格祝い金等をうまく利用できれば受講料が10,000円を切る場合もあります!
スタディングは通学形式ではなくウェブ形式のみで講義を行っていることからコストが抑えられ、ここまでの低価格を実現できています。
私は賃貸不動産経営管理士よりもはるかに難易度が高い社労士でスタディングを利用していますが、図解や具体例をあげて説明してくれるので理解がしやすくかなり知識が定着している実感があります!(以下参考記事)
実際にスタディングを利用して賃貸不動産経営管理士に合格されている方も多くいらっしゃいます。
下記のボタンから合格者の声が見れたり、無料の体験講義を受けることができるので気になる方は是非一度チェックしてみてください!
まとめ
- 賃貸不動産経営管理士の独学は可能
- 必要な勉強時間は初学の場合は約150時間~200時間
- 勉強方法は基本テキストをベースに問題集などで知識を補強する
- 独学は可能だが理解力を上げるために資格学校の講座を利用するのがオススメ!(特にスタディング)
以上です。
この記事が賃貸不動産経営管理士の合格を目指す方のお役に立てれば幸いです。
類似資格の宅建、管理業務主任者の勉強方法についても記事を書いておりますのでよろしかったらご覧下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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