宅建と言えば皆様一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
それもそのはずで毎年の受験者数は約20万人で資格の受験者数ランキングではTOP10以内に入ります。
今回は宅建の受験を検討している方に対し、実際に取得した私が試験内容、合格率の推移、合格率が低い理由、難易度、勉強時間についてご説明いたします。
宅地建物取引士(宅建士)とは?
簡単に言うと土地や建物などの売買や賃貸物件の斡旋を行う人です。
上記の契約をする前に消費者に対して重要事項(物件に関する詳細等)の説明をすることが宅建業法で義務付けられています。
後々契約について聞いていなかった!といったようなトラブルにならないようにするためです。
この重要事項説明は宅建士のみが行えます。
そのため不動産の販売業者や仲介業者にとって宅建士はなくてはならない存在です。
試験に合格してもすぐに宅建士としての仕事ができるわけではありません。
実務経験が2年未満の方は登録実務講習を受けて修了試験に合格し、資格証が付与されて初めて宅建士としての仕事ができるようになります。
仮に合格した後に登録実務講習を受けなかったとしても、宅建試験に合格したという実績はなくならずに残り続けます。
宅建士の試験について(合格率の推移や合格率が低い理由)
ここからは試験の内容や対策についてご説明いたします。
- 試験日・・10月の第三日曜日
- 受験者数・・約20万人
- 合格率・・約15%
- 試験内容・・宅建業法20問、民放14問、法令上の制限8問、税・その他8問 計50問 四肢択一式
- 試験時間・・2時間
- 受験資格・・特になし
- 合格点・・各試験回によって異なるがおおよそ50点中35点前後
- ※50問のうち5問免除される制度もありますが宅建業に従事している人限定+登録講習費用などがかかるためここでは割愛
宅建の合格率の推移としては毎回約15%前後です。
このように合格率が低い理由は、毎回合格基準点を操作し、常に合格率を15%程度に抑えているためです。
つまり簡単な時は受験生の平均点が高くなるので合格基準点を高くし、難しいときは受験生の平均点が低くなるので合格基準点を低くしているということです。
ちなみに2020年~2023年で合格点が一番高かったときは2020年の38点です。逆に合格点が一番低かったときは2000年の30点です。
合格に必要な勉強時間・難易度・独学での勉強方法
私の場合は下記の通りです。
- 勉強時間308時間
- 勉強期間約3か月
- 点数42点 (この回の合格点数は37点以上)
全て独学で行いました。
宅建は基本暗記物なので勉強の習慣がきちんとついている方にとって独学がやりやすい資格です。
(もし勉強の習慣がついておらず勉強を続けられるか不安な方は勉強を続けられる7つの方法を是非ご覧ください。)
難易度としては個人的には日商簿記2級ぐらいのレベルだと感じました。(こちらも勉強時間300時間くらいでした。)
独学での勉強方法ですが、私は基本テキスト、一問一答問題集、過去問題集、予想問題集の4種類を購入して勉強を行いました。
勉強の流れとしては
- 基本テキストをしっかり読み込んで内容を理解する
- 一問一答問題集・過去問題集・予想問題集で自分の理解が足りていない部分を把握する
- 理解が足りていなかった部分について基本テキストに直接書き込みまたは付箋メモなどをつけて補足しておく(以後1に戻って繰り返し)
基本テキストをベースに一問一答問題集・過去問題集・予想問題集でさらに知識に肉付けをしていくというイメージです。
実際やってみるとわかるのですが基本テキストをきっちり読み込んで内容を理解したつもりでも、実際の試験での問われ方によっては正しい解答が出せないこともあります。
正しい解答が出せないということはまだその論点を完全に理解をしていないということです。
問題集に取り組むことで1つの論点でも様々なパターンの問われ方を経験でき、さらに間違えることによってその論点に対する印象が強くなります。
結果論点に対する理解度がさらに上がり、試験でどのような問われ方をしても間違えることがなくなります。
おすすめのテキスト
私が利用していたテキストでおすすめのものは下記のものです。
わかって合格る宅建士 基本テキスト【TAC出版】
こちらがおすすめな理由は
- 赤シートが付属しており、試験で問われる部分が隠れるようになっている。
- 4科目がそれぞれ別冊子になっていて取り外しが可能なため持ち運びに便利
- カラー図解で内容が頭に入ってきやすい
赤シートで隠せるというのはかなり重要です。
これによって通勤時間やテレビの合間のCMなどのちょっとした隙間時間でもしっかりと勉強することができます。
わかって合格る宅建士 一問一答セレクト600【TAC出版】
一問一答の問題集についてはこちらです。
この本は問題が先ほど紹介した基本テキストのどのページに該当するかが書かれているので、間違えたときに再度基本テキストチェックするときに便利です。
こちらも赤シートで隠せるようになっています。
わかって合格る宅建士 分野別過去問題集【TAC出版】
一問一答と同じ理由で過去問題集もシリーズを合わせました。
うかる! 宅建士 直前模試 〇〇年度版【日本経済新聞出版社】
宅建士〇〇年法改正と完全予想模試【成美堂出版】
本試験をあてる TAC直前予想 宅建士【TAC出版】
予想問題集は3冊買ってすべてこなしました。
これほどたくさんこなした理由は勉強方法のところでもご説明した通り、いろんなパターンの問われ方を経験して、論点に対する理解度をさらに上げるためです。
そのためできるだけ予想問題の収録数が多いものを選びました。
また上記2つの問題集は本試験よりも難易度が高めなため、実力アップが期待できます。
ここまで紹介したTAC出版の本については以下のTAC公式販売サイト「CyberBookStore」で最大15%offで購入できますので是非ご利用ください。
確実に合格したいのであれば資格学校がオススメ!
私は宅建については独学でやってきましたが、もし確実に合格したいのであれば資格学校の講座を受けることをオススメします。
というのも資格学校の講座はプロの講師が図や具体例を使って説明してくれたり、制度ができた背景などを詳しく説明してくれたりするため独学と違って知識が定着しやすいです。
ただ資格学校だと通常のコースだと大体10万円以上かかってしまいます。(参考に下記に資格学校の大原の宅建講座のリンクを張っておきます。)
宅建講座【資格の大原】
「ここまでお金はかけられないけど、プロの講師の講義を受けてみたい!」という方におすすめなのが、オンスク.JPです。
こちらはなんと月額1,078円~宅建士の講座をウェブで受講することができます!
1か月だけ受講することも可能なので、独学の方でも知識の定着度を高めるために一度ご覧いただいた方がいいと思います。
講義約30時間、問題演習約700問と内容がかなり充実しています!
オンスク.JPの詳しい内容については別記事でまとめておりますので、よろしかったらご覧ください。
また同じスマホ学習のスタディングもお勧めです。
こちらはオンスクほど安くはありませんが、それでも税込1万円代~と他の資格学校と比べてかなり安いです。
しかもスタディングは2023年の宅建士合格者は1,000人を超えており、かなり信頼度は高いです!
無料講座もありますので、是非一度試してみてください。
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まとめ
- 宅建士の独学は可能
- 必要な勉強時間は約300時間
- 勉強方法は基本テキストをベースに問題集などで知識を肉付けする
- 基本テキストは赤シートで隠せるものを選ぶ
- 予想問題集はできるだけたくさん取り組むこと
- 確実に合格したいなら資格学校も検討する(オンスク.JPやスタディングは低価格なのでおすすめ)
以上です。
この記事が宅建士の合格を目指す方のお役に立てれば幸いです。
類似資格の管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士の記事も書いておりますのでよろしかったらご覧下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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