簿記のケアレスミスがなかなか治らない!どうすればケアレスミスが減るの?
私も2回目の簿記1級の試験でケアレスミスを12点もしてしまったのでかなり悩みました。
しかしケアレスミス対策を行ったことで3回目の試験ではケアレスミスを2点に押さえることができました。
今回はケアレスミスを減らす方法をご説明いたします。
簿記におけるケアレスミスとは?
まずここでいうケアレスミスとは論点に関する知識があり、解き方もあっているのに解答を間違えてしまうというミスです。
- 解答が万単位で求められているのに、円単位で答えてしまった。
- 端数は円未満を切り捨てとかいてあるのに四捨五入で答えてしまった。
- Aだけの原価差異を求められているのに、全体の原価差異を答えてしまった。
- 有利差異を貸と記入せよと指示にも関わらず、貸方と書いてしまった。
- 営業利益を求められているのに、貢献利益で答えてしまった。
- 単位原価を求められているのに、原価の総額で答えてしまった。
- 電卓の数字を下書きに書き写す際に桁を1つ多く書き間違えた。
- 下書きの数字はあっているのに、解答欄に書く際に桁を1つ多く書き間違えた。
- 「10,000円→15,000円と利益は○○円増加する。」の○○を15,000円と解答。(○○円に増加するであれば15,000円が正解)
上記は私が今までやってきたケアレスミスの一部です。(正直まだたくさんありますが書ききれないので省略します。)
このようなケアレスミスをなくすために、本番の試験でどのように取り組めばいいのかご説明いたします。
日商簿記1級・2級・3級や建設業経理士など、簿記関係であればどの試験でも使える対策ですので是非ご覧ください。
ケアレスミスが治らない人必見!本試験への取り組み方!
問題文は必ずペン先でなぞりながら読む。
まず大前提として、文を読むときは必ずペン先で文をなぞるようにして読んでください。
こうすることで文を読み飛ばすことを防げます。
そして文の確認については下記の順番で行うようにしてください。
解答用紙→問題用紙の問→問題用紙の本文
先に解答用紙や問題用紙の問を確認し、何が求められているかを把握した状態で問題文を読むほうが、文章がスムーズに頭に入ってきますし、無駄な計算を減らせます。
以下確認の詳細を記載いたします。
解答用紙の確認について
確認するポイントは下記の通りです。
- 解答に関する指示が書かれていないか
- 円単位、千円単位などの単位数
- 解答の並び順
1については例えば「借方差異、貸方差異について借方は借、貸方は貸と記入しなさい」と指示が書かれていることがあります。
ここで借方、貸方と解答すると数字があっていても点数はもらえません。
このようなミスは痛すぎるので、解答用紙に解答に関する指示が書かれていないか必ずチェックしましょう。
2についてですが良くミスが起きやすいポイントなので要注意です。
大抵は単位数は大問のなかで千円単位、円単位と統一されているはずですが、過去に原価計算で小問3は千円単位、小問4は万単位で解答というような問題が出たことがあります。
このように同じ大問でも求められる単位数が変わる可能性があるので、どの単位で求められているのかを必ずチェックしましょう。
3つについては例えば解答欄が2×2以上になっているときは要注意です。
同じ2×2の解答欄でも上記の図のようにロとハの位置が上記の2通り考えられます。
解答欄がパターン②なのにパターン①だと思い込んで解答してしまうとそれだけで半分解答を間違えてしまいます。
このような2×2以上の解答欄はどこにどの解答を書けばいいか必ず確認しましょう。
問題用紙の問の確認について
チェックするポイントはずばり、何を求められているのかです。
「営業利益・貢献利益なのか」、「Aだけ・A+Bの全体の数字なのか」「単位あたり・原価の合計なのか」
ここを読み違えると当然点数がもらえないのできっちりと確認を行ってください。
そして問題文で求められているものを解答欄に薄く書いておくのがおすすめです。
例えば小問1でAの営業利益を求められている場合は、解答欄の小問1に「A 営業利益」と書きます。
こうすることで後で問題文を読み終えて解答する際に貢献利益で答えてしまった!というミスをなくせます。
問題用紙の本文の確認について
問題用紙の本文の読み方についてですが、
- まず全体をざっと見て資料ごとに境界線を引く
- 使い終わった資料には斜線を引く
これを徹底してください。イメージとしては下記の通りです。(①を青色、②を赤色で表現しています。)
こうすることで問題分の指示を読み飛ばしたことによる失点を大幅に減らせます。
次に解答に取り掛かる際の注意点は下記のとおりです。
- 問題文は大問を全て読んでから問題を解く(商業簿記のように小問ごとに解いても問題なさそうなものは小問ごとに解いてもOK)
- 電卓の数字を下書き用紙に書く時、下書きの数字を解答用紙に書き写す時は指差ししながら行う。
- 再度問題文の問を確認する。
まず①について特に工業簿記、原価計算の場合大問1つに対して小問で解答をいくつか求められるというパターンが多いです。
その場合、問題文の最後の方に書かれている指示を考慮するかしないかで、小問の解答が全て変わってしまうということがよくあります。
問題文を途中まで読んで小問を解く方法だと、あとで間違いに気づいたとしても修正にかなりの時間がかかってしまいます。
そのため大問を全て読んだ後に、解答に取り掛かるようにしてください。
②については具体的には電卓で表示された数字を左手で指差しながら右手で下書きに書き込む、下書きの数字を左手で指差しながら右手で解答欄に書き込むということです。
ちょっと面倒かもしれませんが、この方法で転記ミスはほぼなくなります。
是非試してみてください。
③は先に問題用紙の問を確認していますが、解答に取り掛かる際に再度何を求められているのかを確認してください。
ここまでやれば例えば営業利益を求められているのに貢献利益を答えてしまった!というようなケアレスミスはなくなるはずです。
最後に&他の簿記に関する記事はこちら
以上が簿記におけるケアレスミス対策でした。
本試験で上記の対策をきっちり行うために、模擬試験を同じように解いてみてください。
そしてそれでもケアレスミスが起こってしまった場合はミスの内容をノートをまとめてください。(ケアレスミスノート)
本試験直前にケアレスミスノートを見直して自分がケアレスミスするポイントを把握しておけば、本番でミスする可能性がぐっと減ります。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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