これから簿記1級の合格を目指して勉強を始めようとしているあなた!
- 簿記1級の勉強方法は?
- 基本テキスト、問題集、過去問は何を使えばいい?
と疑問に思うかと思います。
今回はその疑問について日商簿記1級に合格した私が実体験をもとにご説明したいと思います。
簿記1級の勉強方法・おすすめのテキスト
まず合格に必要な勉強時間が1,600時間程度と考えております。
1,600時間の根拠については下記の記事をご覧ください。
1,600時間が必要という前提で、どのように勉強をするべきかと同時におすすめのテキストをご紹介いたします。
2021年10月20日追記
別の記事で簿記1級になるべく最短の勉強時間で合格できる方法をまとめましたので是非ご覧ください。
<<勉強時間0~500時間に行うべき勉強・おすすめのテキスト>>
最初のうちはとにかく基礎を徹底的に行って、簿記1級の範囲を一通り理解することに注力してください。
具体的には基本テキストの読み込み+基本問題集を解くということです。
基本テキストの問題+問題集については最低でも3周するようにしてください。3周すれば一通り覚えられるようになります。
私が基礎固めに使用した教材は下記の通りです。
日商簿記1級とおるテキスト 商業簿記・工業簿記 計4冊【ネットスクール出版】
日商簿記1級とおるトレーニング 商業簿記・工業簿記 計4冊【ネットスクール出版】
この基本テキストと問題集を使っていた理由はネットスクールの簿記1級ウェブ講義を受講しており、受講申し込みをした際にこの教材が送られてきたからです。
ちなみにウェブ講義を受講する前は独学で勉強を行っており、その時は下記の基本テキストを使用しておりました。
みんなが欲しかった! シリーズ 簿記の教科書 日商1級 【TAC出版】(商業簿記会計学編 3冊、 工業簿記・原価計算編 3冊)
みんなが欲しかった! シリーズ 簿記の教科書 日商1級 【TAC出版】(商業簿記会計学編 3冊、 工業簿記・原価計算編 3冊)
基本テキスト+問題集について2社のものを使ってみた感想として、私はネットスクールのものをおすすめします。
理由としては3つあります。
①会計処理を行う根拠についても詳しく解説されている。
簿記2級の時はそれほど範囲が広くないため、会計処理の丸暗記でも忘れることがあまりなく、本試験でも対応ができていました。
しかし簿記1級は簿記2級よりも約3倍以上のボリュームがあります。(簿記2級だと基本テキストは2冊ですが、簿記1級ですと基本テキストが6冊)
丸暗記ですべて対応するには限界があり、知識の定着のためにも会計処理の理由を抑えておく必要があります。
その点でネットスクールのテキストは会計処理の理由まで掲載されているのでオススメです。
②テキストが難易度が優しい順で構成されており、学習で躓きにくい。
TACのテキストですと論点ごとにテキストが構成されておりますが、難易度別には構成されていません。(例えば商業簿記だと1冊目のテキストから1級の中でも難易度が高い特殊商品販売(委託販売・試用販売)が掲載されています。)
学習の初めの方で難易度が高い論点が出てきてしまうと、学習が滞りますし、最悪の場合はそこで諦めてしまうということも考えられます。
ネットスクールのテキストは簡単な論点順で構成されているため、最初の方で躓く心配はあまりなく、簿記1級の勉強に慣れてきたころに難易度の高い論点に取り組むのでスムーズに学習ができると思います。
③本試験でほぼ出題されていない論点については本書には掲載していない。(別途ウェブ上で確認可)
TACのテキストではここ10年~20年くらい出題がされていない論点についてもしっかりと掲載がされております。(例えば工業簿記の非累加法や経済的発注量等)
ネットスクールでは上記のような論点はテキストに掲載しておりません。(別途専用ページで確認することは可能です。)
掲載していない理由としては
- 出る可能性が低い論点を勉強する意味があまりない
- 仮に出たとしてもほとんどの受験生が対応できないはずなので高い配点が来る可能性が低く、致命傷にならない
といった理由のようです。
そのためネットスクールのテキストは本試験に出る可能性が高いものだけを掲載しているので、合格に必要な学習を効率的に行うことが可能です。
<<勉強時間500時間~1,400時間に行うべき勉強・おすすめのテキスト>>
一通り基礎が固まった後は過去問を徹底的に行ってください。
簿記1級の範囲を一通り理解したうえで過去問に挑戦しても最初は問題の量に圧倒され、思うように点が取れないと思います。
本試験の問題になれるためにも過去問は必須です。
私が使用していた教材は下記の通りです。
合格するための過去問題集 日商簿記1級 【TAC出版】
過去問については上記のTACのものが一番いいと思います。
というのも過去14回分の問題が掲載されており、過去問題集の中では一番ボリュームが多いです。
過去問題集についても3周しておくことが望ましいです。
3周を終えたころには本試験合格に必要な最低限の力はついていると思います。
<<勉強時間1,400時間~1,600時間に行うべき勉強・おすすめのテキスト>>
過去問もやり終えて本試験までに時間がある方については予想問題集に取り組むのもおすすめです。
ただし予想問題集に取り組むのは以下の条件を満たしてからにした方が無難です。
- 過去問題集の解答を完全に覚えてしまい、90点以上がとれるようになった
- 基本テキスト+問題集の問題も完璧にやりつくして、間違えないようになった
もし上記の条件に当てはまらない場合には過去問や基本テキスト+問題集の間違えたところを再度復習するようにしてください。
なぜなら予想問題集は、通常の本試験よりも難易度が高く、実力がついていない状態で取り組むと自信を無くす可能性が高いです。
私の場合、過去問で70点~80点取れていた時でも、予想問題集だと60点~70点でした。
予想問題集では同じ論点でも過去問とは違った視点で問われたりもするので、その論点に関する知識がさらに定着し、合格により近づくことができます。
私が使用していた教材は下記の通りです。
日商簿記1級 網羅型完全予想問題集(全8回)【TAC出版】
第〇〇回をあてるTAC直前予想 日商簿記1級(全4回)【TAC出版】
第〇〇回日商簿記 ズバリ! 1級的中 完全予想模試(全4回)【ネットスクール出版】
上記の予想問題集は難易度が高い順に並べています。ネットスクールのものは一番本試験のレベルに近いと思います。
TACの網羅型は本試験に比べて異常にレベルが高いので、最後の最後に取り組むことがオススメです。
ここまででご紹介したTACやネットスクールの教材はそれぞれ下記の自社サイトで購入すると最大15%OFFで購入することが可能ですので是非ご利用ください。
日商簿記1級に関する他の記事、他の簿記検定に関する記事はこちら
以上が勉強方法とおすすめのテキストの紹介でした。
日商簿記1級については他にも記事を書いておりますので是非ご覧ください。
また日商簿記1級以外にも他の簿記に関する記事も書いておりますのでご興味のある方は是非ご覧ください。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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