日商簿記1級の勉強を始めて過去問も一通りできたけど、初見の問題でなかなか70点を超えない・・・・
このような状態に悩まされている方は多いのではないでしょうか。
実際私も過去問を3周した後でも初見の問題だと60点ほどしか取れず、初めての本試験でも55点で落ちてしまいました。
今回は簿記1級の学習を一通り終えた方で、なかなか合格点まで届かない人と悩んでいる方に対し、最終的に初見の問題で70点以上を獲得できるようになり、本試験で80点を取ることができた私の方法をご紹介いたします。
失点する3つの理由
私の経験では失点の理由は大きく3つに分かれると思います。
- そもそも論点の解き方が全く分かっていない
- 解き方を理解しているが、一部解き方を誤ってしまった。
- 問題の読み間違い、解答の記入ミス(いわゆるケアレスミス)
そもそも論点の解き方が全く分かっていない
これについてはとにかくテキストや問題集を再度やり直して覚えるようにしてください。
簿記1級の学習を一通りやり終えて、合格点まで届かないと悩んでいる方はこの1ではなく2と3に大抵当てはまるのではないでしょうか。(自分がそうでした。)
この2と3についての具体例と克服方法を紹介します。
解き方を理解しているが、一部解き方を誤ってしまった。
私の例でいうと
- 期中取得の資産の減価償却費を1年分で計算してしまった。
- 社債の利息法で年2回利払いがあるのに、決算の時だけ社債利息の計算をしてしまった。
- 定率法で保証率を下回ったのに、改定償却率を使用しなかった。
- 資産除去債務やリース会計で現価係数表があるのに債務に割引率をかけて利息を計算してしまった。
- 資本連結で評価差額に税効果を適用するのを忘れてしまった。
- 期末商品に未達分を入れるのを忘れてしまった
- 利益剰余金に当期の損益を加えるのを忘れていた。
- ダウンストリームなのに非株分の仕訳を計上した
上記のように基本的な解き方を理解しているのに、一部解き方を間違えて失点してしまうという場合です。
このようなミスの場合、解説を見た後に「あーしまった、そういう解き方だったことをド忘れしていたわー」とすぐに理解できることが多いと思います。
ですので「ケアレスミスだからしょうがない、次は絶対に忘れないぞ」とその時は思うのですが、しばらく経った後に同じ問題に取り組んでも同じミスをする可能性が高いです。
決してケアレスミスで済ませないでください。単なる知識不足です。
私の場合、例えば先ほど書いた減価償却費や評価差額については、本番前には例に記載したような間違いをすることはなくなりました。
というのも、
減価償却費の計算をする=当期の償却月数は何か月か。
連結の評価差額=税効果があれば必ず適用する。
と頭の中に刷り込まれているからです。
このような状態になって初めて論点を理解したと言える状態であり、それが頭に浮かばないということはその論点を理解していないということです。
この知識不足を効率的になくしていくためにとった方法は下記の通りです。
間違いの内容をノートにまとめておく。
この方法をオススメする理由は
- ノートにまとめるという作業を間違えた直後に行うことによって、知識が定着しやすくなる。
- 書き込みがいっぱいになったノートを基本テキストのように使用することで、通勤時間などの隙間時間に苦手な部分を何度も復習することができる。
苦手な論点については同じ間違いの内容をノートに3、4回書いたこともありました。
ただその分後で何度も見返すことができたので、完全に頭の中に刷り込まれるようになりました。
ノートについてどんなノートでも構いません。ちなみに私は下記のノートを使いました。(安かったので)
上記のノートはB5サイズで30ページあります。私は約1年間で3冊ノートが埋まりました。
解答を誤った問題については解説を見ないで解きなおしをする。
例えば自分の答えは10,000円で問題集の解答を見ると12,000円になっていた場合、この12,000円にたどり着くように解説を見ずにもう一度考えて解きなおしを行ってください。
こうすることで自分がどこで計算を間違えたかを印象付けることができ、次解いた際には間違えにくくなります。
すぐに解説を見てしまうとこのような力はつきません。
間違いの原因がわかるまでは解説を見ないようにしましょう。
問題の読み違い、解答の記入ミス
いわゆるケアレスミスというやつです。
こちらはケアレスミスを10点減らした方法で詳しくまとめておりますので是非ご覧ください。
日商簿記1級に関する他の記事はこちら
以上が初見問題で70点以上をとる方法でした。
日商簿記1級については他にも記事を書いております。
また簿記1級以外の簿記関係の記事も書いておりますのでよろしかったらご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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