「資格学校のネットスクールの簿記1級のWEB講座の評判はどうなんだろう?実際に受講した人の感想を聞いてみたい。」
今回は実際にネットスクールの簿記1級のWEB講座を1年半受講してきた私が内容や感想についてお話ししていきたいと思います。
日商簿記1級については他にも記事を書いております。
興味のある方は是非ご覧ください。
ネットスクールとは?
資格に関する本の出版やWEB講座を行っている資格学校です。
他の大手の資格学校と違って講座については通学式ではなく、すべてWEB講座形式になっているのが特徴です。
WEB講座については以下の資格を取り扱っています。
- 日商簿記1~3級
- 全経簿記上級
- 税理士
- 建設業経理士1級、2級
- ファイナンシャルプランナー1級
以下、私が受講した簿記1級のWEB講座について内容を記載いたします。
日商簿記1級WEB講座のカリキュラム内容
講義についてはおおまかに3つのコースに分かれます。
- 標準コース(初学者向け、受講期間約1年)
- 速習コース(初学者向け、受講期間約7か月)
- 経験者コース(1級受験経験ありまたは1級の学習範囲を一通り終わらせた人向け 受講期間約7か月)
私は速習コースを受講したのち、経験者コースを受講しました。
標準コース、速習コース
標準コースと速習コースは期間が違うだけでカリキュラムの内容自体は一緒です。
内容は下記の通りです。
- 基本講義(インプット講義 商会28回 工原28回 アウトプット講義 商会14回 工原14回)
- 中間模試(1回)
- 過去問解き方講義(商会5回 工原5回)
- 直前答練(商会5回 工原5回)
- とおる模試(1回)
講義で使用するテキストや問題集などは教材込みコースを選択すれば全てついてきます。
インプット講義は約30~40分で下記の基本テキストにそって各論点の基礎的な講義が行われます。
アウトプット講義は約1時間半で下記の問題集にそって各論点の応用的な解き方について講義が行われます。
過去問解き方講義は実際の過去問を論点ごとにまとめた下記の問題集を使って講義が行われます。
直前答練は下記の問題集を使って、商会の試験問題を1時間30分解いた後に解説講義が行われます。(工原も同じです。)
中間模試、とおる模試は、通常の試験と同じように商会1時間30分+休憩10分~15分+工原1時間30分で一通り試験を行い、最後に答え合わせと解説講義が行われます。
インプット講義以外はライブ配信を行うため、講義を受けている最中にわからないことなどがあれば、チャット機能にて講師に質問することができます。
またライブ配信以外にもオンデマンド配信(簡単にいうとライブ配信が録画されたもの)があり、受講期間中であればいつでも好きな時に何度でも講義を見ることができます。
経験者コース
経験者コースの内容は下記の通りです。
- 過去問解き方講義(商会5回 工原5回)
- 過去問対策講義(商会6回 工原6回)
- 中間模試(1回)
- 直前答練(商会5回 工原5回)
- とおる模試(1回)
※基本講義(インプット講義、アウトプット講義の全て視聴可能)
カリキュラム内容は先ほどの標準コース・速習コースに過去問対策講義が加わっています。
過去問対策講義では以下の問題集を使用し、過去問の中でも難易度が高い箇所の解説が行われます。
以下の問題集では税理士や公認会計士で出てきた問題も実力アップの為に一部掲載されています。
経験者コースの注意点ですが、教材込みのコースであっても以下の教材は別途購入する必要があります。
- 標準コース・速習コースで使用した「とおるテキスト、とおるトレーニング」
- 過去問対策講義で使用する「講師が選んだ過去問題集」
料金(教材込みコース)
簿記1級のWEB講座の料金は下記の通りです。(2022年8月現在・教材込みの場合)
国の制度である一般教育訓練給付金の対象であるため、条件に当てはまれば受講料の20%がキャッシュバックされます!
一般教育訓練給付金については下記の記事をご覧ください。
ネットスクールの良かったところ
講師の説明がとてもわかりやすく、知識が定着する。
私はネットスクールの講義を受ける前は4か月ほど独学で簿記1級を勉強していました。
その時は会計処理だけを一生懸命覚えようとし、その会計処理をなぜ行うのかということは全く考えなかったことから知識がほとんど定着しませんでした。
ネットスクールでは講義において論点を具体例などを交えてわかりやすく説明したり、会計処理を行う根拠なども説明してくださいました。
(具体例については工業簿記では仕損発生に関する問題をケーキの製造工程で説明。会計処理の根拠については例えばその他有価証券の部分純資産直入法で評価益は純資産科目、評価損は損益科目で処理する理由など)
このおかげで論点をきちんと理解することができ、知識が定着しました。
講義を受けるたびに、「独学で勉強した論点はそういう意味だったのか!独学でやっていた解き方よりも講義で教わった解き方の方が簡単だ!」など独学では気づけなかった発見がたくさんありました。
そのため独学を諦めてネットスクールのWEB講義を受けて本当によかったと感じました。
他の資格学校に比べて料金が安い。
ネットスクールは他の資格学校に比べて受講料が安いです。
下記に各有名資格学校の簿記1級WEB講座(受講期間1年間)の料金を記載いたします。
【料金】 | |
TAC | 165,000円 |
大原 | 157,800円 |
ネットスクール | 124,000円 |
ご覧の通り他の資格学校に比べて約20%~30%ほど料金が安いです。
※2021年10月追記 2021年8月よりスタディングが スタディング簿記1級合格コース (受講料64,900円)を開始しました。
詳細についてはこの記事の終盤に記載しておりますので興味のある方は是非ご覧ください。
電話やウェブにて簿記1級に関する質問が好きなだけできる。
簿記1級に関する質問を電話やウェブにて行えます。
受講期間内であれば回数制限はありません。
私はウェブのみで質問をしていましたが、平日の朝に質問をすると大抵はその日中に回答が返ってきました。
問題に関する質問だけではなく、勉強計画の相談なども可能で、簿記に関することであれば何でもお答えいただけました。
このおかげで私は疑問点があっても躓くことなく、簿記の勉強を続けられたと思います。
後で数えてみたら1年半で140回ほど質問をしておりました。
親身になって回答をしてくださったことにほんとに感謝しています。
オンデマンド配信はいつでも何度でも視聴可能!1.5倍速、2倍速で視聴可能!
標準コース・速習コースの際に触れましたが、オンデマンド配信であれば好きな時間に何回でも視聴することが可能です。
パソコンだけではなくスマホでも視聴可能なので、モバイルWi-Fiなどでギガ数に制限がない人であれば、電車通勤などの隙間時間に講義を視聴することも可能です。
またオンデマンド配信は再生速度を1.5倍、2倍に早めることができるので、サクサクと勉強を進めることも可能です。
私は大体1.5倍速で講義を視聴していました。
ネットスクールの悪かったところ
システムトラブルに対する対応が遅かった。
2020年の初め頃に講義配信システムが変わり、人によっては1.5倍速、2倍速で視聴すると映像と音がずれてしまうため、結果的に通常の再生速度でしか視聴できないという問題がありました。
私の場合システムが変更された当初は倍速で見ることができませんでしたが、最終的には問題は解消されました。
ただ2020年11月頃でもまだ倍速で見れないとおっしゃっている方もいたので、その時点では問題は完全に解消はされていなかったようです。
配信システムが変わってから約1年弱たっていたのに完全に解消されていなかったという点は、ちょっと対応が遅いのでは・・・?と思いました。
追記 2021年5月19日
配信システムの問題について問い合わせしてみたところ、現在は問題は完全に解消され、問題なく倍速で再生できるとのことです。
早めに合格したいのであれば絶対にネットスクールを利用するべき!
ここまでネットスクールの講義内容、サービスの良さなどをご紹介いたしました。
それでも費用が10万円近くかかることからできれば独学で進めていきたい方もいらっしゃると思います。
ただ私は絶対に独学よりもネットスクールを利用した方がいいと皆様にお伝えしたいです。
理由としては下記の2点です。
短期間で合格できる可能性が一気に上がる。
先ほども申し上げましたが、独学ですと簿記1級の内容を根本的に理解できず、暗記に頼ってしまい、試験では全く太刀打ちができなくなってしまいます。
そしてわからないことがあると自分自身で解決しなくてはならないため、勉強がスムーズに進みません。
さらには簿記1級の合格率は約10%前後ですが、この中には公認会計士を目指している受講生やネットスクールなどの資格学校に通っている方も多くいらっしゃるため、独学で合格している人の比率は圧倒的に少ないです。
このような理由から独学の場合1回で合格ができない可能性が高く、何回も受験する恐れがあります。
ネットなどを見ると独学で勉強して4回以上受けてようやく合格した方や、結局合格できなかった方が多く見受けられます。
仮に4回目の試験で受かった場合、簿記1級の試験は年2回ですので、最初の試験までの勉強期間が1年間だとすると、合計3年間も期間を費やすことになります。
最初の10万円を渋ったことによって、その後多大な時間がかかる、最悪の場合合格すらしないということもありえますのでネットスクールを利用して早めに合格できる可能性を上げましょう。
試験だけではなく、仕事においても使える知識が身につく。
まれですが、ものすごく記憶力が高いため、簿記1級の試験の問題の解き方を完全に覚えて合格する方もいらっしゃいます。
ただ解き方を暗記しただけでは当然のことながら仕事においては全く使い物になりません。
仕事で使えるようにするためにはなぜその解き方になるのかという根本的な意味まで理解をする必要があります。
独学の場合、正直そこまで理解するのはかなり大変です。
その点ネットスクールでは先述した通り、論点の根拠まで詳しく説明してくれるので理解がしやすいです。
簿記1級を受ける方の中には私のように経理課に所属していて、少しでも仕事のスキルを上げたいという方もいらっしゃると思います。
それなのに簿記1級の試験に合格するために解き方だけを長い時間をかけて取得するなんてもったいないと思いませんか?
私はネットスクールの講義を受け、根拠まできちんと理解するように意識してきた結果、仕事のスキルが格段に上がりました。(詳しい内容については下記の記事をご覧ください。)
根拠をきちんと理解した上で簿記1級に合格すると、経理の仕事がとてつもなく楽しいものになりますので是非受講をご検討ください。
もっと金額を安く抑えたいならSTUDYing(スタディング)の簿記1級合格コースがおすすめ!
話を聞いてより一層日商簿記1級の講座は受けてみたくなったけど、やっぱり10万円を超えるとなると厳しい・・・・
そんな方にはスタディング簿記1級合格コースの簿記1級講座もおすすめです。
この講座は2021年8月から始まった講座でなんと金額が66,600円とネットスクールの講座よりも約半額近く安いです!
実際に無料のウェブ講座を受けてみましたが、講義内容についてはネットスクールと遜色なくかなりわかりやすいです。
簡単にスタディング簿記1級合格コースを受けてみて感じたメリットデメリットを下記に記載いたします。
- 簿記1級講座の中ではトップクラスに安い。
- 講座の内容は他の資格学校の講座と遜色ない。(講義、問題集、検定模試等ひととおりそろってる。)
- 受講可能期間が長い。(2021年8月時点始まった講座は、2023年1月末まで受講可能)
講義の内容が他社と遜色なく、安く、しかも受講期間が長いというのは大きなメリットだと思います。
逆にデメリットは下記の通りです。
- 紙教材が一切ない。問題演習等はPDFファイルで提供されるので自分で印刷する手間がある。
- わからないことがあった場合、1回の質問につき1,100円かかる。(他の受講生の質問&回答を見るのは無料。詳しくは簿記1級Q&Aサービスを参照)
2021年10月現在、簿記1級については紙教材が一切ないので自身で印刷をする必要があります。
家にプリンターがある人はいいですが、ない人はいちいちコンビニ等で印刷をする必要があるので結構面倒だと思います。
そして個人的にとてつもないデメリットだなと思ったのが、質問サービスが1回につき1,100円もかかるという点です。
先ほど私がネットスクールを受講していた際は1年半で約140回ほど質問していたと書きましたが、仮にスタディングで140回質問するとなると受講料とは別に154,000円もかかってしまい、ネットスクールよりはるかに高くついてしまいます。
ただ他の受講生の質問と回答は見ることができるので、自分と同じような疑問点について質問してくださる方がいればある程度は費用は抑えられると思います。
まとめるとスタディングの簿記1級合格コースに向いている方は下記の通りです。
- どうしても10万円以上は払えないけど、独学は不安だからプロの講座を受けてみたい。
- 質問できなくても、自分で解決できそうだから特に問題はない。
下記のボタンからスタディングの簿記1級合格コースを無料で体験できるので、一度是非お試しください。
\ 無料でお試し! /
まとめ&他の簿記の記事についてはこちら
以上がネットスクールの簿記1級WEB講義に関する内容のご説明でした。
繰り返しになりますが他の資格学校に比べて低価格でありながら、簿記1級合格までのサポート体制が整っているため、ネットスクールの簿記1級WEB講座は本当におすすめです。
低価格と言っても金額が10万円ほどなので、受講を戸惑う方もいらっしゃると思いますが、先ほどご説明した通り最短で合格できる可能性が格段にあがる、仕事で使える知識が身につく(かつ仕事も楽しくなる)ということを考えたら、むしろ10万円はかなり安いと思います。
私はケチなので日商簿記1級を受ける前は「絶対独学じゃなきゃ嫌だ!」という考えでしたが、受講してきたことが今の仕事にかなりプラスに働いているため、今では「絶対独学よりも資格学校の講座を受けた方がいい!」という考えに変わりました。
講座については実際にご自身で受け、良さを判断した方がいいと思います。
下記のボタンから無料体験講座が受けられますので、是非ご利用ください。
他の資格学校の内容も知りたい方は下記のリンクをご確認ください。
もし勉強を継続できるか不安な方は下記の7つの方法を是非ご覧ください。
私はこの方法で勉強が継続でき、約5年間で5,000時間の勉強時間を達成しました。
簿記1級以外の簿記関係の記事も書いておりますのでよろしかったらご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント