日商簿記2級に合格したから、次は日商簿記1級に挑戦しようと思うんだけど、最短の勉強時間で合格するためにはどうしたらいい?
このようにお悩みの方について日商簿記1級に合格した私がご回答いたします。
そもそも日商簿記1級に合格するためにはどれくらいの時間がかかる?
まず日商簿記2級合格から日商簿記1級に合格するにはどの程度の時間がかかるのでしょうか。
インターネットで調べてみるとおおよそ600時間~1,000時間が合格に必要な時間とあります。
この時間ですが、私個人としてはあまりにも少なすぎやしないかい?と思います。
私は2,600時間の勉強を行ってようやく合格できました。(詳しい内容については下記の記事をご覧ください。)
振り返ればいろいろ対策が甘かった点が多々あり、うまくやればここまで時間はかからなかっただろうなと思いますが・・・・
資格学校の多くは600時間ぐらいで合格できると提示していますが、これはよっぽど優秀な方だと思います。
(合格に必要な時間を多く提示すればするほど、受験を諦める人が多くなるので、できるだけ少ない提示して受講生を増やそうとしているのではないかと思います。)
ただあらかじめ試験に最短で合格する方法を知っておけば、1,000時間以内で合格することは可能だと思います。
実際に受験をして合格した私が後から勉強方法を思い返したときに、
あれを最初からやっておけばもっと早く合格できたのに・・・・
と思うことがいくつかあるので、日商簿記1級を受験される方のために最短で合格できる方法を公表しようと思います!
日商簿記2級合格から最短の勉強時間で日商簿記1級に合格する方法
資格学校を利用する。(独学は極力お勧めしません。)
日商簿記1級の勉強を始めようとするときに、まず悩むのが資格学校を利用するか、独学で行うかだと思います。
既に結論を書いていますが、絶対に資格学校を利用してください。
というのも独学の場合、
- テキスト読むだけだと根本的な意味を全く理解できない場合がある。
- 上記を問題を解決しようとすると多大な時間がかかり、最悪の場合解き方の丸暗記だけで終わる可能性が高い。
つまり知識を定着させることが難しく、試験で太刀打ちできなくなる可能性が高いです。
でも日商簿記2級の時独学で余裕で合格したから問題ないっしょ!
と思っている方、日商簿記1級と日商簿記2級は全く別物なのでその考えを改めた方がいいです。
というのも私も日商簿記2級を独学で84点で合格(勉強時間約300時間)したため、同じような考えでした。
日商簿記2級は範囲もそれほど広くはないですし、本試験では過去問とほぼ似たような形式で出ることもあるので、論点を根本的に理解していなくても、仕訳を丸暗記するだけで合格できる場合もあります。
日商簿記1級の場合、日商簿記2級と比べて範囲が2倍~3倍も増えます。
また過去問と全く同じような問題が出ることはほとんどありません。
このため日商簿記2級とは違い、日商簿記1級は仕訳の丸暗記だけでは試験に太刀打ちできなくなるため、論点の根本的な理解が必須です。
この論点の根本的な理解は資格学校のプロの講座を受けるのがおすすめです。
資格学校の日商簿記1級講座では難しい論点を簡単な言葉で言い換えてくれたり、具体例を上げたりしてくれるため、とても理解がしやすいです。
私は独学を約400時間行った後に資格学校の日商簿記1級講座を利用したのですが、独学では全く理解できなかった論点について「なるほど!こういう意味だったのか!」とスッと理解ができてとても驚きました。
と同時に「独学の時間を最初から資格学校の講座に充てていればよかったな。」と後悔もしました。
皆様は後悔しないよう、資格学校の利用をお勧めします。
資格学校はいろいろありますが、私も利用していたネットスクールがおすすめです。
他の資格学校より優れている点は下記の2点です。
- TACや大原といった有名資格学校よりも受講料が20%~30%安い。
- 簿記に関してわからないことをいくつでも質問ができ、回答してくれる。
詳しい内容については別記事にまとめておりますので是非ご覧ください。
わからない論点はわかるまで徹底的に調べる。
資格学校の講義を利用したとしても論点が理解ができない場合もあります。
その場合、わかるようになるまで徹底的に調べてください。
わからないまま放置すると試験の時に痛い目にあいます。
というのも日商簿記1級は4科目あって1科目でも25点満点中10点未満を取った場合は不合格となってしまうため、苦手な論点が出されてしまうと不合格になる可能性が一気に上がります。
先ほど紹介したネットスクールは、簿記でわからないことがあればなんでも答えてくれます。(他社の問題集の解き方などはさすがにNGですが。)
わからないことが出てきたら即座にネットスクールに質問して、完璧に理解できるようにして下さい。
ケアレスミス対策を早い段階から行う。
これは早い段階で意識しておいてください。
たとえ日商簿記1級に関する知識が完璧に備わっていたとしても、本番でケアレスミスをしていたら絶対に受かりません。
日商簿記1級は2級と違って相対評価で、合格率が10%前後になるように得点が調整されます。
つまり問題が難しかった場合は通常採点で70点未満の場合でも合格できることもありますし、逆に問題が簡単だった場合は通常採点が70点以上であっても不合格となります。
私は2回目の受験の時に、ケアレスミスで12点も落としてしまいました。(数字の見間違いや指示の見落とし等)
ただ通常採点では76点だったので合格だと思っていました。
しかしその回は全体的に問題が割と簡単(合格率13%超と結構高かった。)だったこともあり、結果的には64点で不合格となった苦い思い出があります。
あの悔しさは今でも忘れられません・・・
これほど点数に違いがあったのは他の受験生もできなかった難しい問題の配点が低くなり、私が落とした問題の配点が高くなったことが原因です。
このように得点源となったはずの問題をケアレスミスで落とすことは日商簿記1級にとっては命取りです。
そのため皆様は早い段階でケアレスミス対策を行うようにしてください。
日商簿記1級は問題文も読みにくいし、計算量が多いので日商簿記2級よりもケアレスミスを起こす可能性が高いです。
別の記事で私がケアレスミスを10点減らした方法をまとめておりますので、是非ご覧下さい。
初見の予想問題で70点以上取れなければ本番では受からないという意識を持っておく。
簿記1級の勉強で論点を理解するために過去問を何回も繰り返す解くことは重要です。
3周目にもなると80点以上が取れるようになって、「実力がついてるな!これなら受かりそうだぞ!」と安心してしまいます。
ただ過去問を3周もしていれば問題や解答を多少なりとも覚えてしまうので80点以上取るのはそう難しくはないです。
本当に日商簿記1級の実力がついているかは初見の問題で合格点が取れるかどうかで判断してください。
私は1回目の受験の前に過去15回の過去問を3周目でほぼ80点以上取ることができ浮かれていましたが、本番の試験では55点という悲惨な結果に終わりました。
その直後に初見で直前予想問題集などを解いてみましたが、どれも70点には到達できませんでした。
過去問が終わったらいろんな会社の直前予想問題集を買って、実際に時間を測って挑戦してみてください。
直前予想問題集は本番の試験よりちょっと難しく作られていることが多いので、初見で70点以上が取れるようになっていれば、合格できる可能性はかなり高いです。
70点を切るようでしたらまだ実力が足りないということになるので、間違えた部分を徹底的に復習しましょう。
以下の記事でおすすめの問題集を紹介しているので是非ご覧ください。
まとめ
- 資格学校を利用する!(ネットスクールがオススメ!)
- わからない論点はわかるまで徹底的に調べる!
- ケアレスミス対策を早い段階から行う!
- 初見の予想問題で80点以上取れなければ本番では受からないという意識を持っておく。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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