行政書士のテキストや過去問を何回か繰り返しているけど、なかなか覚えられなくてきつい・・・・
知識が定着するいい勉強法はない?
自作ノートの作成がおすすめです。
自作ノートの作成について、行政書士試験に一発合格した私が解説いたします。
いつ頃どんな自作ノートを作ればいい?
自作ノートは基本テキスト・過去問などを一通りやり終え、知識がある程度ついた段階で作成するのが有効です。
ではどのようなノートを作成すればいいのか。
ずばり「自分が間違えた問題や知識が曖昧だった問題の内容」です。
下記に私が作成した1つの例を挙げます。
勉強していた際に下記のような問題にあたりました。
行政手続法において不適法な申請があった場合、行政庁は申請者に補正を求めるかもしくは申請を拒否しなければならない。
上記の問題の内容は正しいのですが、この問題を見たとき私は
あれ?補正を求めた後じゃないと申請拒否できないんじゃないんだっけ?何かと勘違いしている?
その後いろいろ調べた結果、行政不服審査法においては補正を求めた後に申請を拒否するということがわかりました。
そのためノートには以下のように記載しました。
◆不適法な申請があった場合
- 行政手続法・・・・申請者に補正を求めるor申請を拒否。
- 行政不服審査法・・・まず申請者に補正を求めた後に申請を拒否。
このように間違えた部分を自分で簡潔にまとめて知識を整理するとかなり定着度が上がります。
そしてノートに書き留めておくと後程見返すことができ、復習ができるので自分の知識の薄い箇所がどんどん減っていきます。
より知識を定着させるノートの作成方法
次は私が実践したより知識が定着しやすくなるノートへの記載方法をご説明いたします。
論点の理由や背景を調べて記載する。
例えば民法に成年後見人という論点があります。
この成年後見人は保佐人、補助人と違って同意権(後見人に同意を得ないで行った被後見人の行為を後見人が取消できる権利)は認められていません。
ノートにこの事実を書くのはもちろんですが、もう一歩踏み込んで「なぜそうなるのか」といった理由を詳しく書くとさらに知識が定着します。
上記の例でいうと、「成年被後見人は精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にあるため、たとえ同意を与えた場合でも、それを実際に行なう可能性は著しく低いとされていることから同意権が認められない。」
といった感じです。
間違った問題の内容をノートに書く際には基本的に理由や背景を調べて記載するようにしましょう。
図や表にする。
民法で不可分債権・債務、連帯債権・債務というものがあり、それぞれ絶対効・相対効となるものが何かという問題がでます。
絶対効となるものを文だけでまとめようとすると下記のとおりです。
不可分債権・・・「弁済、相殺、請求」
連帯債権・・・「弁済、相殺、請求、更改、免除、混同」
不可分債務・・・「弁済、相殺、更改」
連帯債務・・・「弁済、相殺、更改、混同」
正直上記の文面だけで覚えようとしてもすぐ忘れそうですよね笑
そのため私は以下のように図でまとめました。
弁済 | 相殺 | 請求 | 更改 | 免除 | 混同 | |
不可分債権 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
不可分債務 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
連帯債権 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
連帯債務 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
図にするとスッキリしますね。
縦列はあいうえお順で並べました。絶対効の〇が割と規則的に並ぶように横列は並び替えしました。
まず弁済と相殺は全部絶対効なので左側にもってきました。
そして弁済と相殺以外の欄は上から〇が右下に規則的に並ぶようにしました。(赤の部分)
連帯債権は全部〇(緑の部分)、連帯債務は空欄と〇が規則的に並んでいます(青の部分)
横の列の並び順の覚え方は弁済と相殺は全てに適用されるから左に寄せる、それ以外の「せい、こう、めん、こん」は2文字目があいうえお順で並んでいてかつ奇数と偶数の1文字目の母音が一緒(「せ」と「め」、「こ」と「こ」)と無理やり規則的にして覚えました笑
このように図に落とし込むと暗記がしやすくなります。
語呂合わせ
例えば行政法に抗告訴訟というものがあります。
内容としては処分取消訴訟、裁決取消訴訟、無効等確認訴訟、不作為の違法確認訴訟、義務付け訴訟、差止訴訟があります。
これらを覚えるために私は頭文字をとって「諸債務の付議さ!」とノートに記載して覚えました。
語呂合わせのコツは出来るだけ意味がとおるように工夫することです。意味のとおらない語呂合わせだと覚えられませんからね。
それと語呂合わせはあまり多用しすぎてもいけません。理由としては語呂合わせが多すぎるとどの分の語呂合わせかわからなくなってしまうからです。
以上3つの記載方法をご紹介しました。
まずは論点や根拠を調べ、論点や根拠が特にないものは図や表を作成し、図や表で表せない場合は語呂合わせを利用するといった手順でノートに記載しましょう。
まとめ
- 知識を定着させるために自分が間違えた箇所をまとめたノートの作成がおすすめ!
- 記載方法の優先順位は間違えた論点の理由と背景を調べて記載→図や表を作成→語呂合わせを作成
この他にも行政書士に関する記事を書いておりますのでよろしかったらご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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