「日商簿記1級を勉強しようと思っているんだけど、取得するメリットってあるのかな?」
このような疑問をお持ちの方に対し、実際に日商簿記1級を取得した私が感じたメリットをご説明いたします。
日商簿記1級を「勉強する」メリットはたくさんある!
まず日商簿記1級を「勉強する」メリットというのはたくさんあります。
実は既にそのことについて別の記事でまとめております。
今回は勉強した後に合格して、実際に日商簿記1級を「取得」した後に得られるメリットをご紹介したいと思います。
日商簿記1級を「取得」して得られたメリット。
周りから尊敬される。
日商簿記1級を取得した後、私は知り合い何人かに報告をしました。
すると
「そこまでできるやつだとは思わなかった!」
「ほんとにすごいわ!」
と一目置かれるようになりました。
また会社でも私が日商簿記1級を取得したことが公表されると、経理の方々から褒められました。
また他部署の方からも
「合格おめでとうございます!日商簿記1級合格ってほんとにすごいっすね!」
と言われました。
このように日商簿記1級は難易度に関して割と認知度が高いので、取得したという事実によって周りから尊敬されます。
2週間くらいは幸せな気持ちになれる。
私は3回目の受験でようやく簿記1級に合格することができました。
合格したとわかった瞬間は当たり前ですがとても嬉しかったです。
私の場合は累計2,600時間くらいかけていたので、ようやく結果が出て安心しました。
その後2週間くらいは日常生活を送っているときにふと日商簿記1級に合格したという事実を思い出し、
あの難関資格に合格したんだから俺すごいよなーー
と幸せな気持ちに浸れました。
以上が私が実際に取得して感じたメリットのご紹介でした。
見てわかる通り、私自身は日商簿記1級の「取得」自体にはそれほど大きなメリットを感じませんでした。
取得したからといって転職でものすごく有利になるかというと疑問。
よく日商簿記1級を取得すると転職が有利になるという話があったので、どれほど有利に働くのか実際に管理部門の転職エージェントとして有名なMS-Japanに登録して担当者と面談をしてみました。(転職する気は全くありませんが。)
「転職をしようとしたきっかけはなんですか?」
「今回日商簿記1級を取得したので、もっと高度な経理スキルを求められる仕事に携わって年収を上げたいからです!(自信満々)」
「そうですか。それでは現在のご自身の現在の年収・仕事内容・希望する年収などを教えてください。」
(日商簿記1級の取得についてはなんか反応薄いな・・・)
「現在年収は○○円、仕事内容は○○、希望年収は○○円です。」
「現在のご年齢と役職で考えると割と年収はいい方だと思います。そこからさらに年収を上げるとなるとマネージャークラスの求人もしくは外資系の求人しかありません。」
とこんなやり取りをしました。
私は日商簿記1級を取得すると30歳で800万くらいもらえる日系の大企業への転職が簡単になるのでは?と勝手に勘違いしていましたがそんなに甘くありませんでした。
実際上記の企業の求人情報を見てみると応募条件に日商簿記1級が必須のところなんてほぼ皆無でした。(良くて歓迎する条件)
必須の応募条件で多かったのは以下の通りです。
- 上場企業での決算業務経験が〇年以上の方。
- ビジネス英語を使って仕事をしたことがある方。
- ○○業で経理業務に携わっていた方。
やはり経理の転職は実務経験が大事だということがわかりました。
今回はエージェントとの面談と求人情報の確認だけで、実際に書類選考や面接に行ったわけではないので、もしかするとそこで有利になるかもしれません。
ただ応募の段階では日商簿記1級を取得したからといって、選択肢が大幅に広がるわけではないということを強く実感しました。
しつこいようですが、日商簿記1級の「勉強」自体にはとてつもないメリットがある!
冒頭にもお話したのでしつこいですが、日商簿記1級を「勉強」すること自体にはとても大きなメリットがあります。
私は日商簿記1級を勉強してきたおかげで自分に自信がつき、経理の仕事がとても楽しくなり、評価もされるようになったと思っています。
そのため極論ではありますが、きちんと勉強をしていれば、最終的に日商簿記1級の試験に合格ができなくてもいいと思っています。
実際私は3回目の受験をしたときに、仮に受からなかったら今後受験するのはやめようと決めていました。
すでに勉強したことによって多くのメリットを享受していて、取得のためだけに勉強を続けることが得策ではないと感じたので・・・・
詳しい内容は下記の記事にまとめておりますので、よろしかったらご覧ください。
まとめ
- 日商簿記1級を「勉強」することにはたくさんメリットがある。
- 日商簿記1級を「取得」することにはそれほどメリットはない。
日商簿記1級については他にも記事を書いておりますのでよろしかったらご覧ください。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
コメント