資格合格に必要な勉強時間を調べたら、資格学校が公表しているものやコピペとかが出てきたんだけど、この時間って信頼できるのかな?
この件について社会人になってから約7年間で7,000時間の資格勉強を行った私が解説いたします。
資格学校やコピペなどの資格勉強一覧は信頼できる?
インターネットで資格の合格に必要な勉強時間を調べてみると様々なサイトが出てきます。
資格学校だと以下のようなものがあります。
【資格別】資格試験の一般的な勉強時間はどれくらい!?(STUDYing)
資格を取るのに必要な勉強ランキング(フォーサイト)
他にも資格勉強時間に関するコピペなどもあります。
これらに記載されている勉強時間は果たして信頼できるのか。
私の実体験で申し上げますと、必要勉強時間が300時間前後の資格については概ね信頼できますが、必要勉強時間が600時間を超える資格(いわゆる難関資格)についてはあまり信頼しない方がいいと思います。
筆者が取得した資格の勉強時間一覧
参考に私が取得した資格について合格までに要した勉強時間を下記に記載いたします。
- 日商簿記1級・・・約2,600時間
- 日商簿記2級・・・約300時間
- 日商簿記3級・・・約5時間(簿記1級合格後に受験)
- 全経簿記上級・・・約2,000時間(簿記1級と範囲がほぼ一緒)
- 建設業経理士1級・・・約430時間
- 宅建士・・・約300時間
- 管理業務主任者・・・約350時間
- 第一種衛生管理者・・・約30時間
- FP2級・・・約90時間
- 社労士・・・約1,600時間
- 行政書士・・・約840時間
- ITパスポート・・・約45時間
- 賃貸不動産経営管理士・・・約80時間(こちらは1点足りず不合格となりました・・・)
日商簿記2級、宅建士、管理業務主任者については、ネット上でも合格に必要な勉強時間はおおよそ300時間と記載しているところが多いため、割と信頼できるなと思いました。
(建設業経理士1級はマイナーな資格なので情報がなかったです・・・第一種衛生管理者とFP2級はネット上の資格勉強時間よりも少ない時間で合格できましたが、これは他の資格の内容と一部被る部分があり初学者ではなかったからです。)
ただ日商簿記1級のネット上の必要勉強時間は600時間~800時間とありますが、正直これはほぼ信頼できないと感じました。
実際私は2,600時間かけてるので約2,000時間も乖離していることになります。
(私が受講していた資格学校の受講生の中でも勉強時間が1,000時間を超えている方が何名もいらっしゃいました。)
また社労士についてもネット上の必要勉強時間は1,000時間とありましたが、私は1,600時間かけたため、600時間ほど乖離しています。
そのため600時間を超えるような難関資格の場合は、ネット上の合格に必要な勉強時間をあまりあてにしない方がいいと思います。
以下私の独断と偏見で難関資格のネット上の必要勉強時間が信頼できない理由を記載いたします。
難関資格のネット上の必要勉強時間が信頼できない理由
資格学校の場合、必要勉強時間を多く提示してしまうと受講してくれなくなる可能性が高くなるから。
例えば日商簿記1級の場合、資格学校では必要勉強時間は600時間~800時間と提示しています。
この場合1日2.5時間ほど勉強すれば、1年以内に合格できるので「これなら取得できるかも・・・」と思って受講する方もいらっしゃると思います。
ただこれは一発合格できる可能性がある最低限の勉強時間と思っておいた方がいいです。
日商簿記1級は合格率が10%前後と低いため、一発合格できる方は多くありません。
私のように何回も受験してようやく合格するという人の方が多いと思います。
(私の場合さきほども申し上げましたが2,600時間をかけてようやく合格できました。)
2回目以降の受験で合格できた方も含めると、必要勉強時間はもっと多くなると思われます。
仮に必要勉強時間が1,500時間、2,000時間となると1日約2.5時間の勉強だと約2年かかります。
これだと「うわ、こんなに時間かかるなら受験するのやめとこ。」となり、受講をしてもらえなくなる可能性が高くなってしまいます。
こういった理由から資格学校では合格に最低限必要な勉強時間を提示していると思われます。
難関資格は覚えることが多く、通常の資格よりも学習方法によって差がつきやすいから。
私の場合ですが、日商簿記2級は独学で行いました。
当然ですが日商簿記2級は1級よりも覚えることが少なく、内容もそこまで難しくないため、内容を根本的に理解していなくても、過去に出てきた問題の解き方を暗記してしまえば対応できてしまいます。
しかし日商簿記1級はそうはいきません。
日商簿記2級と比べて範囲が3倍近く増え、過去に出てきた問題と同じような形式で解ける問題もそれほど多くはありません。
そうなると解き方を覚えるだけでは試験に全く太刀打ちできないため、内容を根本的に理解する必要があります。
内容を根本的に理解するのはただ解き方を暗記するよりも難しい作業で、学習方法によって定着度が大きく変わってきます。
そのため簿記1級では600時間で1回目の受験で合格できる人もいれば、私のように2,600時間で3回目の受験でようやく合格できる人もいて、結果的に勉強時間に大きな差がついてしまいます。
ネット上の必要勉強時間に近い時間で合格するにはどうすればいい?
ここまでネット上の必要勉強時間は難関資格についてはあまり信頼できないということをお伝えしました。
できるだけネット上の必要勉強時間に近い時間で合格したいのであれば資格学校の講義を受講するのがおすすめです。
資格学校の講義はプロの方が行っており、単純な暗記だけではなく、根本的な内容まで説明をしてくれるため独学よりも知識が定着しやすいので、最短で合格できる可能性が一気に上がります。
「お金をあまりかけたくないから独学がいいな・・・・」という気持ちはよくわかりますが、難関資格の場合は範囲が広く、内容も難しいため独学だとなかなか知識が定着しづらいです。
そして1回で合格できずに何回も受験するとなると時間がとてももったいないので是非受講をご検討ください。
私も簿記1級、社労士以外は全て独学で行ってきましたが、簿記1級を受けた以降は積極的に資格講座を利用しています。
以下おすすめの資格学校のホームページのリンクを貼っておきます。
- 生涯学習のユーキャン(いわずとしれた有名な通信講座!)
- 資格の大原(資格といったら大原!)
- クレアール(非常識合格法で有名!)
- ネットスクール(簿記の資格を取りたい方には超おすすめ!筆者は簿記1級を受講)
- スタディング(筆者の一押し!低価格かつ内容が充実しててコスパ高め!筆者は社労士講座受講)
- スタディサプリ ビジネス英語コース
- 【オンスク.JP】(月額1,078円から50種類以上の資格が受け放題!)
ちなみに私はネットスクール、スタディング、オンスク.JPを受講したことがあり、受講した感想をまとめているのでよろしかったらご覧ください。
まとめ
- ネット上の勉強時間は600時間を超えるような難関資格については実際に合格できた勉強時間との乖離が大きいためあまり信頼できないかも。
- 難関資格に最短で合格したいなら、資格学校の講義を受講した方がいい。
資格については他にも記事を書いておりますのでよろしかったらご覧ください。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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